月のワルツ

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人間とは思えない身体能力で、あっという間に駆け抜けて行く 『ぐぁぁ!』 夜空に鮮血が飛び散った。 数歩進むと彼は膝をついた。 『悪い、少し待っていてくれ』 私を道路の隅に座らせると私を背にして回りを見渡した。 『同化した俺に追い付くって事は雑魚じゃなさそうだな』 『悪いけど、俺達も支部を直接襲ったヤツ等を手放しで逃がしてやれるほどお人よしじゃないんでね』 空中から巨大なカブトムシに乗って二人のロングコートが現れた。
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