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コートを着た少年の足もとから現れた小さな虫が膨張する。
虫・・・
人に寄生し、その人間の夢を食って成長すると言われている異形の存在である。
大きさや特徴は異なるが、それらの外見が昆虫に類似していることから、そう呼ばれている。
虫に寄生された人間は『虫憑き』と呼ばれ、その存在が公式に認定されていないとはいえ、人々の恐怖と差別の対象として一般化しつつある。
『テキ・・・タオス・・』
少年の足元から金色のカミキリムシが現れると、触手を延ばし同化していく
『こいつは、まさか”かっこう”と同じ同化型か!?』
白いロングコート達に動揺が走る。
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