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『かっ、かかれぇ!』
その声を合図に取り囲んだロングコート達の虫が四方八方から攻撃してくる。
少年は一度、高く飛び上がり攻撃をかわすと落下の勢いを利用して一匹の虫を踏み付ける。
ベキベキと甲殻の潰れる嫌な音と共に虫の体液が飛び散る。そして虫を貫き地面にめり込んでようやく止まった。
ロングコートの一人が倒れる、おそらくこの虫の宿主だろう。
『怯むな!』
リーダーらしき少年が指示を出す。
少年は、近くにあった棒きれを拾うと触手が巻き付き、金色の鎌を生み出す。
その目は、金色に光り輝いていた。
その姿は、まさに死神のそれであった。
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