覚醒

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…次は服か。 どこでもいい。俺はそのへんにある男性服専門店に入った。 「いらっしゃいませ」 美容院とは打って変わって落ち着いた品のある声のおばちゃんだった。 「スーツが欲しいんだが」 「どのような?」 「形とか種類は何でもいい。とりあえずダークブラックを主軸に頼むよ」 「お待ち下さい」 数分後、戻ってくる。スーツを片手に。 「こんなのいかがでしょう?」 細身のスーツ。ダークブラックが主軸。 「ああ、これでいい」 「かしこまりました。7万6000円になります」 ふぅ、ギリギリ足りた。 店を出て家に向かった。
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