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親友=綾香<アヤカ>
メールは何とかできるようになり、中高時代の友達に何度か遺書メールをしたりもしました。
そんなある日、突然自宅に友達が来たんです。
相手は中学の時のクラスメイトで、高校になるにつれ仲よくなった綾香した。
彼女は菓子おりを持ってきて
「大丈夫!?」
と心配してくれました。
「平気だよ(笑)」
と左手首を隠して言いました。
友達に寝たままだと悪いと思い
「ちょっと待ってて、何か飲み物持ってくるね。」
と言いキッチンへ行きました。
すると背中がゾワゾワとしてきて、冷蔵庫へ向かうはずが、リビングへ足が向き、無我夢中で文具入れの中からカッターを探してました。
そしてリスカをしようとしたその時!!
「ダメ!!寧々!!」
と私を呼ぶ声と同時に切りたいのにカッターが動かない。
ふと右手を見たら、綾香がカッターの刃を握り必死で止めてました。
そして綾香が
「辛いよね。苦しいよね。でもやめて…お願い。」
と、手から血が流れ…瞳からは涙を流して言ってくれるのを見て私は我に返りました。
私は、なにも綾香にかけてあげる言葉がみあたらず、カッターを離しました。
私の為に怪我までして、しかも私の為に泣いてくれると感じ‥自然と私の頬にも涙がつたいました。
次に病院に行った時は、医師から強制的に入院を勧められ、入院する事になりました。
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