弟=大牙<タイガ>

2/2

108人が本棚に入れています
本棚に追加
/138ページ
大牙とは幼い頃から仲がよく、毎日のように良く一緒に遊んでました。 また、私が大学に入り、バイトするようになってからも、夜中に親の目を盗んで、2人でカラオケに行ったり、給料日の日には必ずおこずかいをあげて、可愛がってました。 しかし、大牙が中学2年になったある日の事…。 最初は、私と普通に話してたのですが、なんかのきっかけで、いきなりキレた大牙は別人のようになり、私に向かってゴルフクラブで殴りかかってきました。 日が過ぎる程に見える場所にも、顔面ひざ蹴りや焼き印など色々と暴力を毎日のように受けました。 しかも決まって親がいない時だけです。 これが大牙の反抗期の始まりであったのは、暫く経ってから知りました。 私の体は、毎日あざと流血は耐えませんでした。 また、大牙はキレると意識が飛ぶみたいでしたが、血を見ると反応をし、我に返りました。 自分した怪我だという事は私には分かりませんが…私を見るなり一気に血相変えて 「お姉大丈夫!?(慌)」 と言って慌ててティッシュと氷をもってくるなり 「冷やした方がいいよ(焦)」 と言って心配してましたが、逆に日頃のお陰で慣れたせいか、冷静に対処しながら答えてました。 「多分もう少し血は止まらないから氷はいらないよ。」 弟は、そんな私を見て真っ青になりながら落ち着かない様子でした。 とりあえず、床に付いた血などを拭くように指事をして、親にバレないように振る舞うのが私の日課になりました。 私の中ではいつの間にかそれが普通のような感覚でいたのです。 しかし、やはり心の中では今だに豹変する大牙が凄く恐いのが頭をよぎります。 大牙が大学に入ってからは、もう暴力はしなくなりました。 しかし、可愛い半面やはり恐い存在になってました。 また、大牙の言動はキツク、言動だけで反発できない事も多々ありました。 しかし、普通の時は、大牙の幼なじみと親の目を盗んで深夜にカラオケに行ったりしてました。 そんな普段の私達姉弟を見たり聞いたりして、周りの友達や幼なじみからは、ブラコンだとかシスコンと言われてました。
/138ページ

最初のコメントを投稿しよう!

108人が本棚に入れています
本棚に追加