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大輔「フィジカルが弱い分テクニックでカバーして、そのお釣りとして千葉随一の称号がついてきたってわけか…。」
監督「そういうことです。ですから、実質弱点は無いということになりますね。」
大輔「……気に食わねぇ、誰が千葉一って決めたんだよ」
大輔さんは吐き捨てるようにそう言った。おそらくあまり他人を認めない大輔さんの事だから、プレーを見たこともない選手が自分を差し置いてテクニックで県一と言われていてムカついたんだろう。
何を自信過剰な、と言いたくなるが、大輔さんも相当な実力の持ち主なので言えない。
忘れてる人も多いと思うが、大輔さんは千葉に来る前まではJリーグのユースに所属していたほどの実力だからな。
しかも大輔さん無駄にプライドと態度と身長はでかいから。
監督「次の説明にいきましょうか。次は『イグザクト・ファンタジスタ』について。『イグザクト』の意味は『正確な、的確な、誤差の無い』という意味ですが、この意味がそのまま彼のプレースタイルを物語っています。
主に中盤の4人の中では、1番下に位置するボランチをポジションとしていて、一瞬の状況判断から一番確実でかつ、もっとも相手が嫌がる所に正確無比なキラーパスを出すプレーや、決してミスの無いショートパス、サイドチェンジやクロス等のロングキック、パスを中心としたプレーが特徴的です。
また、守備に関しても完璧で、的確なポジショニングで相手にチャンスを作らせません。」
俺は思った。
……………それなんて精密機械?
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