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監督はオールマイティ・ファンタジスタについて、どんな言葉をもってしてもそのプレースタイルをあらわす事は出来ないと言っていたが、先程の説明で十分その実力は理解できた。
しばらく無言が続いた後、これまでずっと黙っていた剛志が口を開いた。
剛志「なんだか……、監督の説明を聞いていたら、その、ファンタジスタ4人もそうだけど、全国区の高校が雲の上のような存在に思えてきましたね。」
そう苦笑しながら言う剛志に、みんなも同意だと言わんばかりに首を縦に振った。
監督はというと、やれやれ、といった顔だ。
監督「みなさん…、今からそんな調子でどうするんですか?私は、みなさんにナイーブになってもらうために全国区の高校サッカーを説明した訳ではありませんよ。」
説教っぽく俺達にそう言ってくるが、ナイーブになってもおかしくはないだろう。
よく漫画とかで、相手が強大であればあるほど燃えてくるぜ~てきな発言をしているのを見るが、実際問題その相手が強大すぎると熱が冷めるってもんだ。
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