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さすがにあのファンタジスタ達の説明をされた後じゃあ、少し元気も無くなるだろう。
監督「何も自信を無くす事なんてまったく無いです。何故なら、私はあなたたちなら冥府王高校や石欄高校に並ぶ全国区のサッカー部になると確信までしているからです。」
全国区の化け物じみたレベルのサッカーを説明したかと思えば、今度は俺達に向けてのいきなりの大物発言に少し戸惑った。
正直な所、今の俺達の実力じゃあ、先程の説明通りだと冥府王高校はもちろん、全国区の高校には遠く及ばないと思っている。今回ばかりは監督の考えでも同意できない。
そんなマイナス思考に陥っているとき、大輔さんが急にその場で立ち上がった。その表情は真剣そのものだった。
大輔「明日やる石欄高校に善戦すれば、少なくとも希望はあるって事だな。」
監督の話を聞いていて乗り気じゃないと思っていた大輔さんのまさかの発言に一同は驚いた。
監督「その通りですよ、大輔くん!」
監督はいきなりの大輔さんからの発言に慌てて答えた。てっきり部員全員がやる気を無くしていたと思っていたであろう監督は、大輔さんにはやる気があると感じ嬉しそうだった。
大輔「ちなみに監督、今日の俺達の試合、強豪と言われる高校に大差で勝利したわけだが、監督は試合をする前俺達の試合結果はどうなると思っていた?」
大輔さんはいきなり質問したかと思えば、よく意味の分からない事を監督に聞いていた。
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