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海斗「あのさあ………、お前のその全体重を支えている洗面器なるもので組み立てられたピラミッド、1つでも引っこ抜いたらどうなるんだ?」
和紀「そりゃーお前、ピラミッドの陣形が崩れて跡形も無くなり、必然的に上に乗っている俺は下に急降下、アスファルトに頭をぶつけ、温泉に血の波紋ができることに…………って、、おい、まさか……、や、やめろ!それだけは勘弁だ!!お願い、300円あげるから。」
どうやら俺の質問の意図に気づいたようだ。
和紀は必死で命ごいをするかのように全身汗びっしょりで叫んできた。まあ俺の返答はというと、
海斗「俺のターン、拒否権を発動オオオオ!!!」
和紀「やめてええええ!!」
俺はピラミッドの中央に位置している洗面器を引っこ抜いた。
するとあら、和紀の言った通りにピラミッドが崩れ和紀は急降下、アスファルトに頭をぶつけ温泉に血の波紋ができた。
和紀「死してなお、一片の悔いなし……。」
和紀は親指を天に突き上げ温泉に沈んでいった。
俺達はというと、転がっていたデジカメを力の限りばらばらにし、温泉をあとにした。
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