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朝食を食べ終わり、俺は着替えをし出かける準備をした。
「っても女の服なんか俺はよくわからんし、とりあえず街中まで出てみるか…」
俺はダボダボ服のチビを連れだし電車に乗り街を目指した。
「なぁ、そういえばお前の名前聞いてなかったよな?なんて名前なんだ?」
いつまでもお前ってのもなんか嫌だしな。
電車の外を目をキラキラさせながら見つめていたチビはこちらを向きキョトン…とした顔で俺を見つめる。
「名前?そんなのないもん。転生使だし。あっ、でもゼウス様からは転生使No.38って呼ばれてたよ」
「No.38って…なんだそれ?」
「転生使の番号。1から50まであって私は38番なの」
「38って呼びにくいな、ていうよりなんか呼びたくないな…う~ん…」
俺は少し考え…
「…よし!お前の名前は今から沙弥な?」
「さ…や?」
「そう、No.38だから語呂合わせで沙弥。文句あるか?」
「…アハハッ、ひねりなぁい」
「なっ…!うるさいな、いいんだよ。俺はこれからそう呼ぶからな!」
文句をいいながらも沙弥の顔は笑顔だった。
そうこうしているうちに俺達は中心街に到着し、あまりの人の多さに驚いている沙弥を引っ張りなんとか沙弥が気に入った服を何着か買わせる事ができた。
あぁ、もちろん俺の金でな…。
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