記憶《メモリー》

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とう‥ 冬し…‥ 冬獅郎‥…。 誰かが呼び掛ける。 此処は何処? 辺りの平衡感覚、位置すらつかめない真っ白な場所。 そして何処からともなく聴こえる懐かしい声。 「冬獅郎?聞こえてるだろ?俺だよ?」 そう話しかけられた瞬間、 俺は目を見開いた。 信じられなくて。 『くさ…‥、草冠?』 目の前に居るのは紛れもない親友、草冠宗次郎。 昔と変わらない人懐っこい笑みを向けながら目の前に立っている。 ,
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