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「信じられないって顔、してるな?」
『当たり前、だろ‥。』
「駄目だろ?雨になんかうたれて。でも―…そのおかげで会えたんだしな。」
『…‥草冠。』
俺は草冠の言っている言葉の意味なんか理解してなかった、聞きたい亊を聞こうとした。
“俺の亊、恨んでるか?″
その問いに草冠はキョトンとした表情をしたが言葉を返そうと口を開く。
「恨んでなんか無い。君が居たから俺は間違った道を進まずに済んだ。それに君が俺に斬られていたとしても俺は君と同じように悔やんでいたかもしれないしな。」
言葉と同時に優しく抱き締められた。
とても温かく心地が良かった。
それと同時に
“有難うッ‥草冠ッ‥″
と言い続け、挙げ句の果てには今迄一度たりとも他人になんか見せたこともない涙を流した。
でも―…‥時は残酷だ。
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