―狐と小狼―

4/5
前へ
/61ページ
次へ
「でね?隙なんて早々無いのにアタシが探してきたのよ?」 「そら有難いわァ、有難うなァ、乱菊。せや、はよ教えてくれへん?」 ―‥…狐に餌を放り投げるのは小狼に着く副官、 否、仕事を放棄しては何処かへ消えた十番隊副隊長・松本乱菊。 餌を放り投げられ 飛び付くのは狐、 三番隊隊長・市丸ギン 何やら狐は側近の松本乱菊に小狼の隙を探らせていた様だ。 ―‥…さよか…。 遂に、標的の情報を得た狐は始動する。 ニヤリと吊り上がる口角。 何時も以上に妖しげな笑みを向けてはその時に備える。 ―‥…ククッ またも、 響き渡る妖しげな笑み。 ―‥…哀れ小狼
/61ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加