目醒めたらきっと。

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あの“行為”の後、姿を消した日番谷は、躰を引き摺るようにしながらも毎晩市丸の自室にやって来るようになった。 あの後、眠った自分を呪ったが、前触れ無く毎晩やって来るようになった日番谷を見れば安心した でも日に日に、 笑わなくなった亊 ますます痩せ衰えていくのが見える躰の亊 閉じられる亊の多い瞼の亊 変調は丸見えだったが深夜を過ぎた辺りに何時も何も言わず自分の布団に潜り込んでくる彼を受け止めていた そりゃ、聞きたかった 彼に救いの手を差し伸べたかった。 でも、今じゃ、何にも出来ないのではと思ってしまう程に心が、いたたまれなかった。 彼に与えられるのはありったけの愛撫と、抱擁、そして自分の存在を傍に示しておく亊だけだった。 彼の目元の隈が此処で眠る亊によって消えるならば良いとまで考えたりもした 哀しくなんか無いなんて、幾ら自分が性悪な輩だからと言っても、それは嘘になる 日番谷と距離を縮める度に、変わる自分が目まぐるしいとも思った程だ。 何もなければええのに。 きっとそんな天変地異が起こる筈もないが、日番谷を見る度に思ってしまっていた。 ,
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