第 弐 章

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          (大切な人を守る…か。)         「ならお望み通り猫を助けよう。  君には…死んでもらうよ。」           その言葉と同時に稔麿は手に握っていた刀をスッと上げ、少女に向ける。   刀を向けられた少女は死を覚悟し、目をつむる。                     しかし少女に痛みが襲う事はなかった。         少女は今だに痛みが訪れない事に疑問を感じ、恐る恐る目を開ける。     目の前には刀をもったまま倒れ、気を失った稔麿がいた。 そして回りには血溜まりができていた。              
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