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「ははは…、ホッカイロ暖かいよな…。」
ぎこちない笑い方をしながら、ホッカイロをポケットに戻そうとする俺――
その腕をガッシと蛍が掴みあげてきた。
「…こがんとがあるけん…。邪魔」
そう言って、俺の手からホッカイロをもぎ取り、さながら遠投のようにして遠くに投げ飛ばす蛍。
「あぁ…俺のホッカイロ…。」
短い付き合いだったけど、君の事は忘れないよ……
「痛いっ!!!」
その時、グラウンドの方から鈴木の声が聞こえた気がした…が、気のせいだろう。
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