方言なあの子

来客②

「目が覚めた時に、佐藤がおらんかったら…怒るけん。」

「…この場から動かないように善処します。」

「…おやすみ。」

「うん、おやすみ。」

こうして俺は蛍の手を握ったまま寝る事になったのだが、結構無理な体勢だから地味に辛かったりする…。

起きたら、絶対に腰が痛くなってる自信があるね。

俺はそれから程なくして、若干の寒気を感じながらも睡魔に負けてしまいそのままの格好で眠りについてしまった。

この時、蛍の手が俺の手をにぎにぎしてた感触があったから、多分蛍は起きてたんだろうと思う。