櫂と陸

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「・・・・もう泣くな」 陸の腕を荒々しく引き寄せ 抱きしめ キスをした 『・・んッ!・・』」 陸が 言葉を 発すると同時に 後ろで何かが 落ちる音がした その音で 我に返り 振り向くと 楓(陸の元彼女)が茫然と 立ち尽くしてた 「ふざけんなっ!!!」 その声と共に 陸の拳が 僕の腹を直撃した 怒り狂った 陸 茫然としてる 楓 そして その場から 逃げ出した僕 ・・・・これで良かったんだ・・嫌われて良かったんだ・・・ 車まで流れ出る涙を 拭いもせず 歩いていた 近い筈の駐車場は 凄い遠く感じた・・・
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