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部屋に戻ったオレは美嘉のおかげで少し落ち着いていた。
もしあの時1人だったら……想像するだけでどうにかなってしまいそうだ。
美嘉はオレの妹で中学3年生だ。
さっき美嘉が言ってた彰ってのはオレの2つ上の兄貴何だけど……2年前から行方不明でどこに行ってるのか分からない。
もちろん警察には連絡して捜索が行われたが手がかりが一切ないため結局見つからず無情にも捜査は打ち切られた。
そして家族は自然と兄貴のことに触れない様になっていった。
美嘉は兄貴が好きだったから相当なショックを受けていた。
最近は落ち着いた様だけど…。
オレも何でもできる兄貴を尊敬していたし優しい兄貴が好きだったからショックは大きかった。
3人の兄弟仲は良かったからしばらく何もやる気がしなかったのを覚えている。
それから立ち直れたのは迅と綾のおかげだってこともちゃんと覚えている。
迅と綾はオレにとって兄弟同様大切な存在だ。
そんなことを思い出しながら改めてさっきの手紙を読んだ。
このゲーム必ず生き残る!!
夕食を済ませ今日は早めに寝ることにした。
天気予報では今晩から豪雨になるらしい。
他のことを考えて一旦ゲームのことは忘れオレは静かに目を閉じた。
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