動きだした歯車

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  今日も空が青い………。   オレの名前は谷口 龍。   ごくごく普通の高校二年生だ。   今日は親が家にいないから仲の良い友達を呼んでオレの家で暇つぶしをしていた……。   漫画を読んだりゲームをしていたがしばらくすると飽きてしまった。(まぁ~ゲームも漫画もオレのだし……。そりゃ飽きるわ。)と心の中で1人ツッコミを入れていた。   何もすることがなくなってゴロゴロしているとトン、トン、トン、と階段を上る足音がして部屋の扉が開いて女の子が入ってきた。   『龍~。迅~。紅茶とお菓子持ってきたよ~。』   そう笑顔で言った彼女は日暮 綾(ひぐらし あや)。オレの幼なじみで大好きな彼女だ。自慢じゃないがめちゃくちゃ可愛い。(笑)   お~♪ナイスタイミング~♪さすが綾ちゃん♪。   この嫌に『♪』の多いチャラそうな彼の名前は芝浦 迅(しばうら じん)   小学校からの大親友でいわゆる腐れ縁というやつだ。   金髪で髪の毛ツンツンな若干ヤンキー男だが彼の家は代々継がれてきた長い歴史を持つ道場で『天然芝浦流』と言う型の剣術を世に伝えている。   当然彼は子供の頃からしごかれている。   だから当然強いのだ。   こんな見た目とは裏腹に実は優しくて一途な面を持っている。     綾も来たのでオレ達はパソコンでおもしろそうなサイトを探すことにした。   それでキーワードはどうする?   と言うオレの問いに   『暇人にしよ~ぜ!!』   と迅が言った。   いいねぇ~。なんかおもしろそうとオレと綾も賛成した。   じゃ~『暇人』ね♪検索っと……   カチッ!!   おっ!!ヒットした♪   ………………   暇人の館!?   なんだろ?これ?   別にたいした名前ではないだろう。しかしなんだか引き寄せられるようにオレ達の目に留まったのだ。まるでそうなることが決まっていたように必然的に………   龍!!見てみようぜ!!   昔から人一倍好奇心の強い迅が言った。 こうなると『うん』と言うまで誰にも止められないのだ。まぁ~名前からして大丈夫だろう。 どうせ暇つぶしのゲームとかある感じだろ~な。   そう思ったオレはうん、分かったと答えた。   カチッカチッ!!   最近覚えたダブルクリックと言うやつを武器にサイトへ飛び込んだ……。  
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