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…………
………う
……ゅう
……きて
…………
…龍ってば
起きて!
誰かの呼ぶ声がする。
う~ん??誰~??
まだ眠たい……。
やっと起きた。龍おはよ。
ん~?あっ、綾?おはよ~。
!?!?!?!?
って綾なんでいるの!?
普通に挨拶してしまったがオレは家族と住んでるし、ここはオレの部屋だ。幼なじみとはいえ当然綾とは一緒に住んでいない。
あ~何?その反応……。
せっかくお姫様が起こしに来てあげたのに~。
起こしにとかじゃなくてなんでいるの?
龍、何あわててるの?
そりゃあいきなり綾がいたらびっくりするよ…。
来ちゃダメなの?幼なじみで彼女なのに?
いや……来ちゃダメってことはないけどさ。
なによ。不満でもあるの?あ~さては何か隠してるんでしょ?
え!?別に何も隠してないよ。
ホントに~?でもねぇ~私、龍の秘密知ってるよ。
秘密って!?何?
それはねぇ~龍は人間じゃないってこと。
え?綾何言ってんだよ。
ほら、この通りオレは正真正銘の人間だ………!?あれ!?
そう言ってかざしたオレの手は人間の物ではなかった。
だから言ったでしょ?
よくも龍を乗っ取ってくれたわね。
龍を返して……。
あなたに龍を乗っ取られるくらいなら……。
私が殺す!!
待ってくれ!!綾!!
オレだよ!!
そんなこと言ったって私は騙されないんだから。
いや、だからさ……。
問答無用!!
そういって綾は勢いよく手を振りかざした。
その手にはナイフが握られていた。
冗談だろ?
綾がオレを殺そうとするなんて……。
きっと何かの間違えだよな。
しかしどうやら綾は本気らしい。
綾の手に握られていたナイフは勢いよく振り下ろされた。
うわぁぁ~!!
《もうダメだ!!死ぬ!!そう覚悟してオレは必死に目を閉じた。》
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