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遼「まだ痛むか?」
海「いや、だいぶマシになった」
遼「そうか」
因幡はハンカチを俺の頬から離しそう言った。
海「俺を殴った分は黙っときますから」
遼「おい、いいのかよ」
海「どうせ退学にかわりはない、言ったとしても変わるわけでもないし…いいだろ」
男1「……っ」
男子生徒の一人は走って行ってしまった。
海「お前は行かなくていいのか?」
男2「もうあんたには関係ない」
もう一人の男子生徒もゆっくり立ち上がり、俺達に背を向け歩きだした。
海「……さぁ因幡…お前も教室に帰れ」
遼「わかった、わかった…」
因幡はそう言いながら歩きだす。
海「因幡…」
遼「…なんだ?」
海「ありがとう…」
遼「……礼はまた貰う」
そぅ言ってまた因幡は歩きだした。
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