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どのくらい眠っていただろつ。
「くしゅん!」
冷たい風がハンナの体を覆った。
うっすらと目を開けると周りはすっかり暗くなっていて、空からは煌々と星の光が降り注いでいた。
ハンナは夜の世界にいた。
あの高森の描いた絵にそっくりな満天の星空。
流れ星も絵の通りに線を描いて落ちていった。
夜の世界はハンナを優しく包みこむ。
星空を見ていると涙が流れてきた。
なんだかわからないが希望がわいてくる。
この世界にはハンナを批判する者はいない。
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