第二話

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「いいから!」 「あ、はい!銀夜!車を止めなさい!」 「了解しました」 悠太の声に圧倒されたのか、少女は返事をすると銀夜と呼ばれた男に車を止めるよう命令した 銀夜と呼ばれた男はブレーキを踏み、車は急停止した 「僕を助手席に座らせてください」 「ま、まず事情を…」 「僕の能力は未来予知だと思います。だから…」 「なるほど。分かりました」 そう少女が言うと車のドアが開き、悠太は助手席へと移動した 「銀夜さん、でよかったですよね?今から僕の言うとおりに走ってください」 「はい。了解しました」 悠太は銀夜に早口で告げる 「今から一分後に全速力で走ってください。そのあとは、前に何があろうと速度を落とさないでください。いいでしょうか?」 「はい。大丈夫です」 銀夜は悠太の前を向きながら返事をする 「では、参ります」 銀夜がアクセルを踏むと長い車が走りはじめた 第二話 「決意」 完
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