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──────PM7:35─────
大阪
弓道場
(もしさっき見たものが本当に起こるとしたら…)
顔を真っ青にした悠太はカバンを放り投げ、更衣室の奥に行くと弓を構えた
そして、更衣室のドアが勢いよく開かれた瞬間、銃声が鳴り響く
悠太はそれを紙一重で避け、銃を持つ相手に矢を放った
その矢は相手の頭を貫く
悠太は命中率100%というすごい腕の持ち主だ
銃を持った相手は前のめりに倒れ、悠太は弓を置き武装した兵に近付いた
(さっき見たのは僕が死んでた。でもそれが未来なら、変えることができる)
息を切らしながらカバンを持ち相手を跨いだ
(普通じゃあり得ないことが起きてる。何で僕が狙われたんだろう)
先ほど自分が殺した相手を見る
今になって人を殺したという実感がわいてくる
悠太はだんだん息が荒くなり、急いでその場を立ち去った
「もしもし、既に力をつけていました。はい。すみません。俺としたことが、普通なら死んでました。気をつけます。ではまた」
通話を切り携帯を閉じたのは、先程悠太が殺した相手だった…
第一話 「覚醒」 完
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