第二話

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──────PM7:45─────       大阪      路地裏 警察が駆けつけ男は逮捕された 勇樹は警官に事情を話し解放された 女子高生はいまだに自分の手を見ている 勇樹は彼女に歩み寄った 「警察には君の力のことは言ってないから」 「……ありがとう」 「別にいいよ。喋らなくても。俺だったらもうショックで動けないし」 「いいえ、貴方はあの不審者から私を助けてくれた。何かお礼を…」 「だからいいって…助けられたのは俺の方だし」 彼女は小さく笑った 「あ、そうだ。携帯番号教えて?この力のこと、貴方しか知らないし相談も貴方にしか出来なさそうだから」 「別にいいけど…はい、交換終了」 彼女の言葉を聞くと勇樹は携帯を出し、番号を交換した 「じゃあ、また…何かあったら連絡してくれよな」 「うん、またね」 勇樹は手を振るとカバンを持ち帰っていった 「斉藤勇樹…か。いい人ね」 彼女は携帯の画面を見ながらそう呟き、警察の人に保護されながらその場を立ち去っていった
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