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──────PM7:45─────
大阪
路地裏
警察が駆けつけ男は逮捕された
勇樹は警官に事情を話し解放された
女子高生はいまだに自分の手を見ている
勇樹は彼女に歩み寄った
「警察には君の力のことは言ってないから」
「……ありがとう」
「別にいいよ。喋らなくても。俺だったらもうショックで動けないし」
「いいえ、貴方はあの不審者から私を助けてくれた。何かお礼を…」
「だからいいって…助けられたのは俺の方だし」
彼女は小さく笑った
「あ、そうだ。携帯番号教えて?この力のこと、貴方しか知らないし相談も貴方にしか出来なさそうだから」
「別にいいけど…はい、交換終了」
彼女の言葉を聞くと勇樹は携帯を出し、番号を交換した
「じゃあ、また…何かあったら連絡してくれよな」
「うん、またね」
勇樹は手を振るとカバンを持ち帰っていった
「斉藤勇樹…か。いい人ね」
彼女は携帯の画面を見ながらそう呟き、警察の人に保護されながらその場を立ち去っていった
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