第二話

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────7月15日 AP7:00───       大阪      勇樹の家 (朝になったけどまだこないのか) 荷物をまとめた勇樹は、玄関で時間を見ながら待っていた すると、ようやくチャイムが鳴った 「はい」 勇樹は返事をしてドアを開ける するとそこには7歳ぐらいの女の子がいた 「お嬢ちゃん家を間違えていないか?」 「いいえ、間違ってはいません。ただ貴方が私の年齢を間違って思い込んでいます」 「は?七歳ぐらい?」 「私は92歳です」 勇樹は少女の言葉をすぐには理解出来なかった 「ふざけてる?」 「ふざけてなどいません。私は貴方からモース学園に入学するかしないかを聞きに来たのです。もっとも、貴方のその荷物を見ると返事を聞かずにすみそうですが」 少女は勇樹の後ろに置いてある荷物を指差して言った (モース学園…ってことはこの子も能力者か…だからこんなちっこいのに92歳なのか) 「で、俺は今からどうすればいいんだ?」 「あの車に乗っていただきます」 少女が後ろを向くとその先には長い車があった 「まさか…君が運転を?」 「あり得ません。さ、行きますよ」 勇樹は少女に腕を引かれ車に乗った
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