初…恋?

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あかべこを作る店の近くには大きな土産屋があり、だれもが寄ってみたくなるような所だった。 あかべこ作りの前に、この土産屋に行って、家族と自分への土産を買った。 私はO君に「よぉ、なにを買ってるん?」と聞いた。 O君は「このキーホルダーとまんじゅうを買ったよ」と答えてくれた。 しかし、まだ何か言いたそうにしていた? なので、「ん?どうした?」と聞いてみたら、「あ、あれが欲しいんだけど…」と口を濁しながらに言い、指差した先には5000円のしっかりとした剣があった。 これには私も驚かされたので「ちょ、ちょいと待て、あんなのはボッタだ。買わないほうがいいよ。」と慌てて言った、が、O君は既に財布に手を出していた。 もう、人の勝手だ。 そう思い、「お前がいいなら買えよ」と言った。 本当に買ってしまった。 勿論、班全員、唖然 こうしてサプライズが起きたあと、あかべこを作りに行った。 みんな、それぞれのデザインがあったが、私はJR東日本485系あかべぇ編成という電車にある、「あかべぇ」をイメージして作成した。 その結果、すばらしいと言っていいほど、グロテスクになったが、それなりのかわいさもあった。 あかべこを作ったあとは、班別行動が終了したのでバスで鶴ヶ城にもどった。 ほかの班は既に集まっていた。 「おまえらが1番遅かったな~たくさん遊んだかぁ?」と先生が笑いながら話し掛けてきたので、私は「はい!楽しかったです!」と答えた。 二日目の班別行動が終わり、点呼をしたあとは、この日の寝所、ペンション剣が峰に移動した。 ペンション剣が峰というのは、場所の名前で、泊まるペンションは各クラス男女別である。 私のクラスの男子はペンション白樺という老夫婦が経営しているお宅に泊まった。 自宅みたいな感じで、とても過ごしやすかった。 さらに、食事もとても美味しかった。ホテルのように、一斉大量調理でなく、ゆっくりじっくりと作ってくれるので、すごくよかった。 風呂は食事の前に済ませて、私はK君と入った。しかし、K君が突然鼻血を出してしまった。 幸い軽傷ですんだ。 風呂→食事→ペンション管理人さんとの団欒→就寝という日程で、二日目は無事終わった。
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