0人が本棚に入れています
本棚に追加
その日はトイレに行くため、廊下を歩いていた。
どうって事の無い、普通の日だった。
後ろから、友達に「お~い」と呼ばれながら押されて倒れた私は「なんだよ!」と言って振り返ろうとした、その瞬間
その人が現れたのだ。
少し長い髪を廊下に流れる風でなびかせながら…
この人を見た瞬間、私はいろんな事を思った。
「え?何?この人」
「今まで見たことの無い感じだな」
「俺の思っているタイプにそっくり、いや、同じ」
「美しい」
など、たくさん…
この時、私は止まったのか。
それとも、一瞬で考えて、すぐに友達に対応したのかは、覚えていない。
もちろん、友達にどんな言葉を返したのかも覚えていない。
要するに、この人を見た瞬間より先の休憩時間(10分休み)の記憶がないのだ。
最初のコメントを投稿しよう!