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そう、これまでは全く気にしていなかった、廊下でのすれ違いだ。
前から一人で歩いてきて、ちょうど教室の前ですれ違ったのだ。
私はドキドキというか、変な気持ちだった。
「なんで?」とか「早く通り過ぎてしまえ」のようなおかしな気持ちでいっぱいだった。
一秒に何個の文章を作っただろうか…
考えてみれば、人間はこんな短時間でたくさんの言葉を作り上げてしまうのだ。
すごい生き物だ。
その時の一秒はかなり長かったのをとても覚えている。
一分…いや、二分…
五分くらいあったようにも感じた。
私はこの日からずっと、この人とすれ違う、又はこの人が視界時に入る等という時にはドキドキ、ハラハラとはまた違う、説明できない何とも言えない気持ちで居た。
尚も、今現在でも同じである。
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