第一章 記念日

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2008年11月21日 それは二人が付き合って3年目の記念日 私達は二人の行きつけのバーで待ち合わせの約束をしていた そのころの私のさとしへの気持ちがわからなくなっていた お互い仕事が忙しくなりすれ違う日々が続いた 私は不安をかかえながらさとしを待っていた 私の事を愛してくれているのか? そしてあの約束を覚えてくれているのか   ガランガラン ドアが開く音がした   さゆり「遅いよ!さとし」 さとし「ごめんごめん。ちょっとトラブっちゃってさ。おっ!今日はどうしたの?おめかししちゃって」 さゆり「えっ!?」   なんでそんなこと   さとし「すげぇきれいだよ。惚れなおした。おっ!このコート初めてだ。」   私の新しいコートにさわるさとし   なんなの…いつもほめないのに   さとし「ところで今日は何かあったっけ?」 さゆり「何かって…覚えてないの!?」 さとし「どっか行くって言ってたっけ?」 さゆり「うそでしょ…」   プルルルル さとしの電話がなる   さとし「あっ…ごめん」   電話にでるさとし   さとし「はいもしもし。お疲れさまです。はい。んじゃもう少ししたら戻るんで」   えっ!?戻るって…   私は立ち上がって帰る準備をした   さとし「待てよ!どこ行くんだよ」 さゆり「私がどれだけ今日という日を待ったか…さとしはわかってないんだね…もういいよ!!」 さとし「おい!さゆり待てよ!」
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