第2話 魔導士として

8/19
前へ
/59ページ
次へ
ジュンは歩きながら、グラディウスに話しかけた。 ジュン「ねぇ、グラディウス。昨日、襲ってきた、二つの頭の犬って、何なの?」 グラディウス「昨日、襲ってきた異形生物はマティストーンが原因です。」 ジュンはいつものようにそれがなんなのか聞いた。 ジュン「マティストーンって?」 グラディウス「また質問ですか。マティストーンと言うものは最古の魔法技術が備わっている石なのです。ですが、あまりにも危険なため、封印されたのですが、つい最近にその封印がとかれてしまい、こちらの世界に飛び散ったのです。マティストーンは、魔力を吸い上げる力がありまして、一定の魔力が溜まりますと、自分から行動するようになって、異形生物になってしまうのです。異形生物の状態から元に戻すには、封印する事です。」 ジュン「だけど、昨日戦った奴には封印するどころか消えちゃたよ?」 グラディウス「あれは、もう手遅れでして、完全に魔力を吸い上げの終わってしまい、原型を無くしてしまったので、消滅してゆくしかないのです。ジュン、あなたは運が良かったのです。通常ならば、完全体になっていたら、もう手に負えないのですが、あなたと戦った異形生物はたまたま弱い魔力で完全体になった異形生物は弱いのです。」 ジュン「そうだったんだ。じゃあ、僕は運が良かったんだ。」 ジュンは納得した。
/59ページ

最初のコメントを投稿しよう!

86人が本棚に入れています
本棚に追加