思い

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  「…何で…」 春の首を大きな手で包むと奈津目はその手に力を込めていく。 「…っくる、苦し…っ!」 「何であいつなんだよ!? やっと手に入れたと思ったのに…!!」 「せんぱ…くるし…っ!」 「~っっ!!」 手を離すと、奈津目は春を抱き締めた。 「もういい…。 お前…飽きた。」 「え…?」 「飽きたっつってんだろ。 メンドクセー。 早く出てけよ。」 「どういう…」 「俺の気が変わんねーうちに出てけよ! メンドクセー奴だな!」 「あ…はいっ。」 服を整えてから先輩を見たけど、先輩はうつむいてて… 泣いてる…?
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