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「何でこんなことになったんだ?」
俺はみんながみんな思う質問をしてみた。
純也という男は笑いながら答えた。
「俺、イジメられてんです。
最初はこんなじゃなかったんすけど、エスカレートしてこんななって。
今日はマジ先輩来てくれなかったら死んでたかも知んないです。
感謝してます!」
そういう事をにこにこ笑いながら言うもんだから、何か俺の中のもんがプッツン行っちゃったわけ。
そんな態度がイジメられる原因じゃねえの?
「…んとだ。手ぇすんげぇ冷たい。」
ロープをほどくのをやめ、純也の手を握る。
「マジ寒かったですよ!」
警戒心もなく笑う純也。
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