ルームメイト

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   私が、私の肉体から遊離してから、どれだけの時間が経ったのだろう。  左の眼球がぽとりと、糞尿まみれの床に落ちた。  惨めに変わり果てた私の肉体を見つめる私は、悲しみと孤独に包まれている。  私の肉体を葬ってくれる者が現れるのを、私は今も待っている。  早く、処分してくれ。  でなければ、私の悲しみは増すばかりだ。  
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