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翌日、達也は由美にメールを入れた。
『兄貴は大丈夫みたい
今日帰る。夜行っていいかな』
『うん。待ってるょ
相談したいコトもあるんだぁ』
深刻な表情の絵文字に、達也はどきりとした。
――相談…?一昨日の悪夢の話だけじゃないのか?まさか、別れ話とか…。
昨日の中年男性が、達也の脳裏に蘇った。
真相は、ビデオに収められている…。達也は確信した。
午後イチで由美の部屋からカメラ一式を回収した達也は、再び自宅に戻り、深いため息を吐き出した。
この中に、真実が…。
達也はプラグをテレビに接続し、息を飲んで再生を押した。
画面には、由美の姿が映し出された。
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