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翌週。浩人は両手にレジ袋を提げ、部屋に美樹を招き入れた。
美樹はテーブルの前に腰掛けるまでもなく、食材を冷蔵庫に収納した後、キッチンに立った。
「キレイにしてるね」
「そっかなぁ」
さっき、慌ててスポンジで磨いておいたシンクを誉められ、浩人は胸をなで下ろす。
──ぬかりはないはず。掃除機は部屋中にかけたし、トイレも磨いておいた。念のためのバスルームも…。
普段の生活態度がだらしないと自覚しているだけに、どこかでボロがでやしないかと、浩人は軽い緊張を覚えた。
美樹が潔癖症であることは、先週訪れた彼女の部屋を見て、実感していたから。
浩人は改めて自分の部屋を見渡し、安堵したその時、心臓を突き破るかの様な美樹の悲鳴が響いた。
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