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当時18才だった私は急速に「その色」に染まり、それまで単車ばかりだったのが、「兄貴」に下げて貰った リンカーンに変わり服まで堅気には見えない様になりました。
暴走族の中でも孤立し、現役と言うよりも、俗に言うケツモチ的な状態になってました。しかし、この段階ではヤクザごっこに過ぎず、未成年の私を兄貴の組は事務所にも入れてくれません。が…
私の胸の中では日を重ねる毎に極道への憧れが増すばかりでした。夏は全身入れ墨だらけの集団と海水浴に出かけ、夜は毎晩地元のスナックを飲み歩き 私を知る誰もが、
私をヤクザだと認識する様になってました。
ヤクザに成りきれない私は仕事をしながらの
「外の若い衆」を成人になるまで続けました。
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