10.動揺

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「麻薬…そうだ、俺は奈々にとってそういう存在だったな」  クスッと笑い、樋口は奈々が果てるまでその甘い刺激を送り続けた。  愛の無いセックスも存在するのかもしれない。  樋口は、自分を愛して抱いているのでは無いだろう……。  それが分かっているのに、奈々は思わず樋口の名前を呼びながら言ってしまいそうだった。
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