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その瞬間、水晶玉が内側から眩い程の黄色い光と共に、うっすらと淡い黄色の『モヤ』が漏れだした。
「なっ!!?」
エアリィが驚いていた。
(あれ?加減を間違えたか?)
すると一瞬で眩い程の光と『モヤ』が消え、鈴の手を乗せたままの水晶玉は黄色い小さな光をその身の中心に湛えたまま沈黙した。
(気のせいか…?今確かに『モヤ』が…それに魔力も…)
エアリィはまじまじと水晶を覗き込むが、水晶の中心にうっすらと黄色が見える程度で異常は見当たらない。
(あぶねぇあぶねぇ!久しぶりだったからな…)
「もういいか?」
あまりに反応が無いので鈴が話し掛ける。
「あ?…ああ、構わん。雷属性だな。だが、敬語は使えよ。」
「ダルい。」
言うが早いか、鈴は座っていた席へと戻っていく。
「やれやれ…まぁいい、次。」
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