魔導学園

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エアリィが言うと、鈴の隣に座っていた少女が立ち上がり、教壇へと歩いていく。 擦れ違い様に少女がチラリと鈴を見ていくが、声をかけたりはしなかった。 鈴が席に着くと同時に、教壇から声が聞こえる。 「ロゼット・クライムハーツです。」 「「クライムハーツ!?」」 少女…ロゼットが名乗ると、教室にざわめきが走る。 少女が手を置いた水晶玉から、白い光と茶色の光とが混ざり合う様に溢れ出した。 その瞬間、今度はおぉ、と歓声の様な声が上がる。 「ふむ、光と土だな。もういいぞ?」 ロゼットが水晶玉から手を話す。 「しかし、流石はクライムハーツだな。魔力も去ることながら、二重属性か。」 「伝統ですから…では。」 ロゼットが軽く頭を下げ、振り返って歩き始める。 と同時に、ざわめきが一層大きくなる。 「ロゼットっていうんだな。よろしくな、ロゼ?」 席に戻るなり鈴が声をかけた。
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