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「ふぁ~あ」
静かな、荘厳な大広間に間の抜けた大きな欠伸が響いた。
「おい。」
欠伸をした少年の後方から、ドスの効いた声が聞こえた。
見ると、そこには金髪碧眼の、かなり整った顔立ちの女性が、目を吊り上げて立っている。
「何をしている?」
・・・・・
ここは、城…の様な見た目の、魔導学園である。
魔導学園とは、名前の通り魔導を学ぶ学園だ。
(魔法に限らず、マナ(空気中に含まれる魔力を総称して呼ぶ)に関わる者や物、力、その他を総称して魔導と呼ぶ)
先程も話したが、見た目は完全に城だった。
それも、小さな城なら4~5個分は余裕であるのではないか、と言う広大さ。勿論それに比例するように高さも半端な物ではない。
そこからさらに、見渡す場所は勿論の事、視界が及ばない場所まで敷地と言う超が付く程の広大さだった。
と言っても、周辺に見える物は山や海しか無いのだが…
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