魔導学園

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ここは講堂 「……で、あるからして……」 壇上に上がった、役職者と思われる初老の男性が、既に三時間目に突入した、挨拶と言う名の魔法を披露していた。 効果は凄まじく、生徒は全体の9割以上、教員魔導師ですら半数以上が眠気を堪えて舟を漕いでいた。 ギィィィィ……「バタン!!」 と、既にカオスと化している講堂に、重々しく扉を開く音、そして閉まる音が響き渡った。 壇上の老人も話すのを止め、舟を漕いでいた人達と一緒に入口を見た。 そして、壇上の老人が口を開く。 「……エアリィ導師、何をしておるのかの?」 エアリィ導師と呼ばれた女性は、憮然とした態度で答える。 「迷子を連れてきました。」 「迷子じゃねぇッ!」 いつの間にか起きていた少年。 「迷っていたのなら迷子だろう。」 「あ、それもそうか。」 「……とりあえず、列に入ってくれんかの?」 エアリィは静かに頷くと、欠伸少年を生徒達の列に放り投げた後、教員魔導師達の並ぶ列へと入って行った。
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