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しばらく歩いていくと、やっとボイスの置いてある場所まで戻った。そこにはイルビィもいる。
「いい材料はみつかりましたかな?スズキどの。」
「はい。おかげさまで。」
鈴木はそういいながら木片を乗せたカートを見せた。
「なるほど、ではこちらの道具を使いなされ。」
イルビィは工具セットの様な箱を鈴木に手渡した。中にはスパナやドライバーが丁寧に収められていた。
「ありがとうございます。早速作業にとりかかりたいと思います。」
「うむ。承知した。」
「頑張ってね、スズキ!」
「お怪我のないように。」
三人は口々に鈴木に言うと、どこかに去っていった。
「さて、始めるか。」
腕捲りをして鈴木は作業を始めた。
ボイスは破損したときのままの姿で鈴木を見下ろしていた。
「なおしてやるからな。待ってろよ!」
そう鈴木は言うと、木片をちょうどいい大きさに切り始めた。
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