鈴木の休息

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「今日一日で色々なことがあったな。」 暗闇の中、ポツンと鈴木は呟いた。 実験が成功し、夢にまでみた旅行が始まり。 星と衝突し、イルビィたちに出会い。 ここに連れてこられ、船をなおすことになり…… ここまでで鈴木は考えるのをやめた。 正確に言うと、思考が止まり、眠りについたのだが。 鈴木はぐっすりと、息をする間もないほど深く眠った。 カチャリとドアを開けてそれを確かめたリーパーは思わずクスリと笑った。 そして、自分の部屋に戻り、イルビィに連絡する。 「スズキは寝たわ。とても疲れていたみたい。今のところなんにもおこってないわ。それじゃ、また明日。おやすみ。」 ピ、っと電話を切ると、リーパーは自分もベッドに入る。 「明日には出来上がるかしら、船。」 ふふっ、と笑みをこぼしてリーパーは目を閉じた。
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