鈴木の喜び

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次の日の朝、鈴木は目をさまし、昨日完成させた宇宙船を見て惚れ惚れした。 シンプルなドーナツ型のデザインで、中に入ると一つの窓と操縦席が見えた。 欠けているとすれば、共に旅をする仲間だろうか。 そんなことを考えつつも鈴木は朝御飯を食べた。 よく味わう事もなく食べ終えて、早速試運転の準備にとりかかる。 まずは充電。とりあえず『あ』~『ん』の声を一通り充電用のマイクに吹き込む。どうやら電気のたまりやすい発音と、そうでない発音があるようだ。十分ほど充電に専念すると、ほぼ充電は満タンになった。 鈴木はにやつきながら研究所の屋根を開くスイッチを押した。地響きの様な機械音と共に屋根が開き空が顔をのぞかせた。 それを確認した後、鈴木は宇宙船に乗り込み、エンジンをかけた。
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