鈴木の喜び

4/4
前へ
/81ページ
次へ
威勢のよいモーターの音がした後、エンジンのかかった安定したモーターの音になる。 その後鈴木は操縦用のハンドルをおもいきり上に引き上げた。ぶうんとそれに反応するように宇宙船は宙に浮かんでいく。しばらく浮遊を続けると、研究所の屋根をこえた。そこで鈴木はハンドルを操り近くの芝生に宇宙船を下ろす。じわじわとハンドルを元の位置に押し戻す。ふわりと芝生に宇宙船は着地した。 運転は成功したのだった。 安堵の息をもらした鈴木はふと考えた。この宇宙船に名前をつけてやろう、と。 しばらく考えた末、この宇宙船は『ボイス』と名付ける事にした。 鈴木はこの最高傑作、ボイスと旅をするのがたまらなく楽しみになった。 鈴木は旅への準備をし始めた。
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加