273人が本棚に入れています
本棚に追加
その遺書は、どこか、男の狂気を匂わせる内容だった。
そして、ますます、幼い姉弟の安否が気遣われた。
警察は、当然、筆跡を鑑定してみた。その結果は当人のものに間違いなかった。
その遺書の内容を、刑事から知らされた一義は、ここ数日、仲井 広高が、妻に付きまとっていたことを明かした。
恵理子と広高は、かつて恋人同士だったのだ。
だが、広高の暴力が原因で、二人は別れたのである。
最初のコメントを投稿しよう!