目覚める姫

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-大浴場- 「今日も疲れたねぇ~…」 「そうね…ソルさんとレインさんのは特にきついわ…」 スズランとエリスは湯に浸かり、今日の疲れをとっていた。 エリスはため息をつきながら、ぽつりと呟く。 「ソルさんとレインさんの剣って何か私と違うのよね…」 「何かって?」 「技術もだけど…重さとか鋭さとか…全体的に私が劣りすぎというか…」 「隊長室に行ったらレインさんに聞いてみようか?」 「直接、聞くつもりよ…」 エリスはため息をつきながら、湯の中に沈んでいった。 が、すぐに上がってきた。 「そういえば…ルナさんの言葉で思い出したけど、私達との訓練の時…本気じゃないのよね…」 「そうだね…」 ふと、エリスの頭の中に疑問が浮かび上がってきた。 「何でソルさんは私達の入隊を許可したのかしら…」 「え?」 「あの四人の強さなら戦力不足なんて有り得ないし、普通に考えれば私達は足手まといなだけじゃない?」 「…それも…聞く?」 「ちょっと悲しい気もするけどね…」
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